揚げ物革命？！ファミリーにおすすめ〈ノンフライヤー〉【いそがし家庭は金で解決だ！】第17回
毎日の料理の手間や負担が減らせる調理器具があれば、ごはん作りはラクになる、そしてよりおいしくなる！ お掃除を自動掃除機に頼るなら、料理も便利な道具を活用しませんか？
アイディア溢れる料理家としても人気の高い稲田俊輔さんが、おすすめの製品を使った夕ごはんに役立つオリジナルレシピを提案します。忙しい家庭にとって一番惜しいのは「時間」。優秀な調理器具や調理家電で貴重な時間を手に入れる＝【お金で解決しよう！】という連載です。
教えてもらうのは…… 稲田俊輔さん
これまでにご紹介したおすすめ調理家電はこちら
「ノンフライヤーがあれば、揚げ物は本当にラクになるのか」問題
揚げ物はおいしいけど、何かと面倒です。
揚げ物はおいしいけど、高カロリーです。
ノンフライヤーは、そんな二律背反をいっぺんに解消してくれる道具だそうです。それが本当なら、まさに夢のような話です。
そんなうまい話があるのか？ 疑って当然です。
結論から言いましょう。そんなうまい話はありません。だけど、（あくまで部分的にではありますが）その夢の一部は叶います。そして、ここが重要なのですが、それ以外の思ってもみなかったであろう夢がいろいろ叶います。
ノンフライヤーは、決して夢の道具ではありません。しかし同時に、画期的なキッチンツールでもあります。今回から数回にわたって、ノンフライヤーの限界と、そして知られざる実力について深掘りしていきたいと思います。
ノンフライヤーが我が家にやってきた日、僕はまず何を作ろうかウキウキしながら、ネットで［ノンフライヤー レシピ］と検索しました。真っ先に出てきたのは「海老フライ」です。いいじゃん、海老フライ。海老フライはかなり面倒な料理です。
海老の殻を剥き、包丁で切れ目を入れて曲がらないように伸ばして、というところまでは仕方ないとして、何が面倒って、その後、小麦粉をはたいて溶き卵にくぐらせパン粉をまぶす工程。そしてさらに（揚げ物なので当たり前ですが）、たっぷりの油を温めてそこで揚げます。揚げるのはいいけど、調理後の油の処理がまた面倒です。
そんな面倒がどの程度解消できるのか。しかし、レシピを読み進めた僕は愕然としました。ノンフライヤーで海老フライを作るにはまず、フライパンを使ってパン粉をサラダオイルで炒める「カリカリパン粉」を用意しなければならないのです。もちろんその後には、最も面倒な衣付けの工程も控えています。
「むしろ余計に面倒臭くなっているのでは……」
却下です。
ならば、ということで次は「トンカツ」を検討しました。なぜならば、トンカツにはどうも「カリカリパン粉」の工程は必要なさそうだったからです。トンカツは海老フライと違って、長時間加熱しても肉が硬くなりすぎたりはしないので、パン粉がこんがりするまでじっくり加熱することが可能、ということのようです。しかし、当然ながら小麦粉をまぶすところから始まるパン粉付けの工程は必須です。
「そこまでやるなら……」と、僕は思いました。そこまでやるなら普通にたっぷりの油を温めてカラッと揚げたい。ノンフライヤーのほうが多少はカロリーを落とせそうですが、実はその場合でも「オイルスプレー」を使ってパン粉に油を染み込ませる必要はあるようです。ならばそれほどドラスティックにカロリーが落とせるわけでもなさそうです。
却下です。
「天ぷら」も検討してみました。天ぷらなら海老フライヤトンカツのように３段階の衣付けは不要です。しかしそこには最初のステップとして「ポリ袋などに揚げ玉を入れて砕きます」という工程がありました。そしてもちろんその後は、普通の天ぷら粉にくぐらせてそのクラッシュ揚げ玉をまぶし、そしてここでも「オイルスプレー」が登場します。
もちろん秒で却下です。
April 20, 2023 at 06:00PM
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もう揚げものは面倒じゃない＋失敗しない！一家に一台？【ノンフライヤー】の魅力を深掘り - with online
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