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ワタミ「から揚げの天才」前年比超え 外食産業は常に戦国の世である - ITmedia ビジネスオンライン

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 今年のNHK大河ドラマは主人公が徳川家康である。私は山岡荘八の小説『徳川家康』全26巻を3回読破するほど、家康を敬愛している。ニッポン放送の番組では『今度は「どうする家康」を語る』(プレジデント社)を出版した歴史通のタレント、松村邦洋さんと対談した。お互い一致した家康像は「我慢の人」だった。

 山岡『家康』を最初に読破した高校生のころは、登場人物の人間模様がとにかく面白かった。2回目の学生時代は経営者になるための準備として、歴史に学ぶイメージを持っていた。

photo 歴史通の松村邦洋さんと対談=18日

 そして昨年、再び手に取った。私はいま「悠々としてときを待つ」ことをテーマに掲げている。コロナの余波で不安定な状況下でも自らコントロールできることに集中し、焦らず、悠然と構えていればおのずと結果はついてくる。その象徴が「鳴くまで待とう」の家康だ。こういう世相だからこそ家康に学ぶべきことは多い。

 家康は目的が明確で、達成のためにはある意味で自分を「殺せる」ところも参考になる。極楽浄土を願う「厭離穢土欣求浄土」を旗印に掲げた家康には、平和な世界を作りたいという明確な目的があった。だからこそ、織田信長や豊臣秀吉とは戦わずに一歩引き、天下を二分する事態を避けたのである。

 私の今の明確な目的は、ワタミを1兆円企業に成長させ、再生可能エネルギーを使った循環型6次産業の「ワタミモデル」を世に広めることだ。

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 三方ケ原の戦いで武田信玄に完敗した姿は、とくに印象的に感じる。京を目指す武田の大軍は「素通りさせれば手出しせず」の姿勢だった。しかし、家康はあえて戦い、負けた。自国の領土を素通りさせれば「武士ではない」と考えたからである。三方ケ原では負けたが、最終的には天下を取った。

 30年ほど前、居酒屋「つぼ八」をFC展開していた当社が居食屋「和民」を始めた。当時のつぼ八本部は、当初容認していたのに、途中から「和民」の撤退を迫ってきた。私は拒否した。これを飲んだら「経営者ではない」と思ったからだ。結果、黒字の「つぼ八」を全店撤退しても、あえて戦う大きな賭けに出た。家康に思いを寄せる出来事だ。

 外食産業は常に戦国の世である。特に最近、戦いが激しいのはから揚げ店だ。激戦のなかで、ワタミが展開する「から揚げの天才」では次々と新しい戦略を繰り出している。なかでもから揚げ付きの「天才のり弁」のヒットが大きい。今月から、そのライスを増量した。直営店では、前年比を大きく超える業績が出始めている。

 激戦での戦いといえども結局は、自分自身との戦いである。昨日よりもさらにおいしいものを出すという、強いこだわりを持つこと。それこそが、外食産業という戦国の世で戦い抜く源泉だ。一方で世界の指導者には「いくさのない世を作りたい」と願った家康の使命感を、今こそ見習ってほしい。 (ワタミ代表取締役会長兼社長・渡邉美樹)

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February 02, 2023 at 07:17AM
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