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親子らが手作りの凧揚げ楽しむ 湖西で大会 - 中日新聞

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作った凧を揚げる参加者ら=湖西市吉美の湖西運動公園で

作った凧を揚げる参加者ら=湖西市吉美の湖西運動公園で

  • 作った凧を揚げる参加者ら=湖西市吉美の湖西運動公園で
  • カイトを舞い揚げるトヨタ自動車の社員ら=湖西市吉美の湖西運動公園で

 第四十三回親子たこあげ大会(中日新聞東海本社後援)が二十七日、湖西市吉美の湖西運動公園で開かれた。市内の親子ら七十三組、百二十三人が手作りした凧を揚げて楽しんだ。トヨタ自動車の未来創生センターが新エネルギー源の研究で使用するカイト(凧)も披露され、参加者を喜ばせた。 (桜井祐二)

 市出身の発明家で、トヨタ自動車の礎を築いた豊田佐吉が凧揚げが好きで得意だったことから、凧を揚げる工夫をしてもらおうと湖西少年少女発明クラブが主催。遠州鷲津ごぼち凧保存会などが協力した。大会は年に一回だが、天候やコロナ禍で三年ぶりの開催となった。

 親子らは、事前に渡された和紙に干支(えと)のトラやゲームのキャラクター、戦闘機など思い思いの絵を描いて持参した。保存会員やクラブ指導員らのアドバイスを受けながら、竹ひごや凧糸、接着剤などを使って、絵を描いた和紙で凧を作っていった。作った凧を揚げようとすると、風が巻いたり、揚がった凧がクルクル回ってすぐに落ちたりして、苦労していた。

 最高位の市長賞に輝いた白須賀小五年の山本聖奈さん(11)は、四回目の市長賞受賞で「風が強く、凧が回転して調整が難しかったけど、しっぽを長くして高く揚げることができて良かった」と笑顔を見せた。

◆トヨタの「カイト」実演も

 作った凧の審査をする間にトヨタ自動車が研究用カイトを披露。強い風が吹いている高度約五千メートルの上空にカイトを揚げ、その引く力を利用して発電する構想で、現在は高度千メートルを約五時間飛ばせる段階にきているという。

 カイトは強化繊維のポリエチレン製で、幅七メートル、長さ一・四メートル、厚さ二十センチ。姿勢制御装置が付いて重さは四キロ弱。この日は高度百メートルまで揚げ、約十分間飛行した。研究プロジェクトの板倉英二グループ長(57)は「風をいなして制御できた。天国の佐吉さんも褒めてくれたのではないか」と話した。

 ほかの入賞者は次の皆さん。

 ▽市議会議長賞 田畑美宇(鷲津小3)▽教育長賞 疋田早紀(新居小4)▽豊田佐吉記念館長賞 夏目遥友(東小4)▽浜名湖青年会議所理事長賞 田畑宙也(鷲津保育園年長)▽遠州鷲津ごぼち凧保存会長賞 高木悠成(岡崎小4)▽湖西少年少女発明クラブ会長賞 土屋道隆(鷲津小3)▽浜名湖ロータリークラブ会長賞 田中舞大(しらゆりこども園年中)▽市制50周年記念賞 神田真帆(真愛保育園年長)野末しずく(同年中)藤田亮(東小1)

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