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海外で挫折した唐揚げ店、息抜きで訪れた座間味島で大ヒット 全国に飛躍できた味の秘密は? - 沖縄タイムス

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 沖縄本島から西へ約40キロの離島、座間味島で創業した唐揚げ専門店「ケンティーズキッチン」が全国で人気を広げている。日本唐揚協会主催のからあげグランプリで金賞3回、最高金賞2回を受賞。取り扱い店舗は全国20カ所にまで広がり、5年後には100カ所を目指す。人口900人の島で生まれた唐揚げが、全国に飛躍する理由は? その秘訣(ひけつ)を探った。

 創業者の橋口賢人代表(35)は東京都出身。「日本の伝統文化を海外に発信する仕事に就きたい」と学生のころから考えていたという。多くの宗教が禁じておらず、世界中の人たちが口にできる食材として、鶏肉に着目。鶏の唐揚げが日本で誕生したと知り、唐揚げなら気軽に日本の食文化を味わってもらえるとの思いに至った。都内の歯科大学に在学中の2014年から、唐揚げレシピの研究を始めた。

 唐揚げ専門店がしのぎを削る大分県の醤油(しょうゆ)蔵に通い、3年がかりで専用のたれを開発。醤油麹(こうじ)を多く含んだたれは、つけ込んだ鶏肉の熟成が進み、うまみとジューシーさが増すという。

 大学卒業後の17年、日本企業の工場が集まる中国・深圳(しんせん)で唐揚げ専門店を開業。現地で働く日本人を中心に売れ行きは順調だったが、大手企業が日本に撤退し、1年も経たずに客足が落ち込んだ。やむを得ず閉店し、帰国することになった。橋口代表は「実際の店舗で来店客の反応を見ながら、唐揚げのレシピを改良でき、収穫は多かった。自信もついたので、日本で挑戦しようと思った」と前向きに捉える。

 友人から誘われ、「少し息抜きのつもり」で、18年8月に座間味島に滞在する。友人のダイビングショップを手伝いながら、島の人たちと親交を深めた。豊かな自然に毎日感動していたという。

 座間味島を訪れて2週間後、台風が立て続けに接近し、フェリーが欠航となった。橋口代表は島の人たちとともに、足止めされた観光客をもてなそうと考えたが、物流もストップしており、食材もない。即席で、島で獲れた魚「ミジュン(ニシン科・和名ミズン)」を自前の唐揚げ粉とたれで作ったところ、好評を得た。...

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January 13, 2023 at 04:00AM
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