■鶏肉に粉をはたいで揚げる料理は、世界中にあります。 普段の夕飯に、運動会や遠足の弁当に、宴会にと、実は出番がとても多いメニューなのに、一度つくり方をマスターしてしまうと味つけのバリエーションを増やす機会がなかなかないのが、から揚げ。でもそれではもったいないです! から揚げのつくり方は星の数ほどありますが、どれもが正解でどれもが美味。せっかくならその正解をたくさん増やしましょう。 現在好評発売中の「dancyu定番シリーズ 最強!から揚げレシピ」では、つくり方の違いや使う部位の種類、また味つけなど、みんな違ってみんなおいしい54種類のレシピを掲載しています。 今回はその中から、他の国のから揚げを一つ紹介します。から揚げの定義は「食材に粉をはたいて油で揚げたもの」ですが、南インド発祥とされるチキン65は、仕上げにスパイスをたっぷり使った大人のから揚げ。ビールにぴったりです。 料理研究家の今井亮さんに習いました。 □チキン65のつくり方 ◇材料 (2~3人分) 鶏もも肉:2枚 片栗粉:大さじ4 揚げ油:適量 A : ・ にんにく:1片分(すりおろす) ・ 生姜:1片分(すりおろす) ・ 酒:大さじ1 ・ 塩:小さじ1 B : ・ サラダ油:大さじ2 ・ マスタードシード:小さじ1(黒) ・ クミンシード:小さじ1 C : ・ コリアンダーパウダー:小さじ1 ・ カイエンペッパー:小さじ1/2 ・ 黒胡椒:小さじ1/2 D : ・ ケチャップ:大さじ5 ・ 水:1/4カップ ・ 塩:少々 (1)下味をつける 鶏肉は2cm間隔で切り込みを入れ、大き目の一口大に切り分ける。 (2)肉にもみ込む ボウルに鶏肉、Aを入れてもみ込む。鶏肉にラップをぴったり貼りつけ、冷蔵庫で30分ほど味を馴染ませる。 (3)衣をつけて揚げる 鶏肉に片栗粉をまぶし、一切れずつ手で軽く握って粉をしっかりつける。 (4)途中で温度を上げる 170℃に熱した揚げ油で、鶏肉を4~5分揚げる。火を強めてさらに2分揚げ、取り出して油をきる。 (5)スパイスを炒める フライパンにBを入れて弱火にかけ、蓋をする。パチパチとシードが弾けてきたら、Cを加えて香りが立つまで炒める。 (6)ソースをからめる Dを加えて中火にし、混ぜ合わせる。沸いたらすぐにから揚げを加えて、手早くからめる。 --------------- ――教えてくれた人 「今井 亮」 京都府京丹後市の日本海に面した地域で生まれ、大自然と共に育つ。京都市内の中華料理店勤務、料理家のアシスタントなどを経て独立。『そそる!うち中華』『白飯サラダ』など著書多数。 --------------- 文:安井洋子 撮影:キッチンミノル ※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 最強!から揚げレシピ」に掲載したものです。
December 04, 2021 at 01:00PM
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