宇都宮の街なか７小学校の児童を対象に、将来の夢や学校自慢などを聞く下野新聞みやもっと面の「おしえて宮キッズ」。2019年から続けてきたこの企画では毎回、好きな給食を尋ねてきました。５年分を集計した結果、「揚げパン」が見事１位に輝きました。今回は子どもたちに大人気の揚げパンについて調べてきました。
19年４月７日付から、今年３月24日付までの計153回を対象に集計した。結果は「揚げパン」が43票で圧倒的１位。２位は29票で「カレー」、３位に９票の「スパゲティ」が続いた。「唐揚げ」（７票）や「ハヤシライス」（４票）にも人気が集まった。
西原小で揚げパンが給食に出ると聞き、１食分の260円を支払って特別に食べさせてもらった。この日のメニューは「ココア揚げパン」。１年生のアンケートを基にしたリクエスト給食だという。地元の新潟ではきなこが主流で、ココア味を食べるのは初めてだ。
西原小の学校給食で出された揚げパン
見た目はココアの色で想像よりも黒々としている。しっかりと甘く、かむ度に油が染み出てくる。同校では味付けに調味済みのココアパウダーを使用しているという。令和の子どもたちに人気なのもうなずける味だった。
市学校健康課によると、大多数の小中学校が自校でコッペパンを揚げている。揚げ時間は片面10秒が標準だという。味付けのバリエーションは確認できただけでもなんと10種類。定番の「ココア」「きなこ」「キャラメル」のほか、「青のり」などの変わり種もある。月に１回ほどの頻度で給食に登場するそうだ。
おいしそうに給食を頬張る児童
市内学校給食の作り方は料理レシピ検索投稿サイト「クックパッド」で公開されている。揚げパンのレシピも掲載されているので、自宅で作ってみるのもお薦めだ。
揚げパン用のコッペパンは、市内３社が各校に納入している。そのうち「文明軒」（鶴田町）を訪ねると、工場直売店舗で「あげぱん」（115円）が売られていた。こちらもココア味だ。
文明軒で販売されている「あげぱん」
黒川和秀（くろかわかずひで）社長（48）によると１日30個限定で、午前中に完売する日もある。レシピは約50年前から変えず、片面１分半ずつじっくりと揚げる。味付けはグラニュー糖７に対し、ココアパウダー３がバランスの取れた“黄金比”だという。
口に運ぶと給食よりも弾力があり、かりっとした食感も楽しめた。黒川社長は「家族で来た人は学校で食べられる子どもよりも、お父さんが食べたがる。給食で出るパンの種類は増えているが、揚げパンの人気は今も昔も変わらないですね」と話していた。
March 24, 2024 at 10:31AM
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給食人気ナンバーワンは「揚げパン」 宇都宮の小学生から圧倒的支持 ココア、きなこ、青のり味も？｜下野新聞 SOON - 下野新聞
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