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唐揚げと鶏ちゃんを自販機に 冷凍装置導入 岐阜・関の郷土料理店 - 朝日新聞デジタル

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 岐阜県関市志津野の食堂の店先に、調理済みの唐揚げと郷土料理「鶏ちゃん」を冷凍状態で販売する自動販売機がお目見えした。コロナ禍で売り上げが激減するなか、設備投資をして冷凍食品の開発に着手した。店の人気メニューがいつでも購入でき、家庭で作りたての味を手軽に楽しめる。

 自販機を設置したのは「けいちゃん・からあげ香月(かげつ)」の店主・月川恵理香さん(47)。2015年10月に開業し、しょうゆ味がベースの唐揚げと、しょうゆ、みそ、塩にだし汁を加えた鶏ちゃんが評判となり、人気店となった。

 だが18年7月の豪雨で店舗裏を流れる津保川が氾濫(はんらん)し、店内に濁流が流れ込んだ。開業時の借金を返しきる前に、借金を重ねることに。再開後、客足は戻ったが、20年からは新型コロナウイルスの影響が店の経営に影を落とす。

 密を避けるため休業を余儀なくされた。夜の営業時間は午後8時までで、まん延防止等重点措置などによる岐阜県の感染拡大防止協力金の対象から外れた。

 感染対策をして営業したが、コロナ禍で来店客は減少。1日に1人という日もあり、売り上げは最盛期の1割程度まで落ち込んだ。

 ランチタイムだけ営業し、テイクアウトサービスも始めたが、自宅に着くころには料理が冷めてしまう。月川さんは「店の味を自宅でも食べてもらいたい」と、以前から考えていた冷凍の唐揚げと鶏ちゃんの開発を始めた。

 試行錯誤の結果、たどり着いたのが液体急速凍結の技術を活用した加工方法だった。昨年9月に工場を設置し、冷凍食品製造業の許可を取得した。

 調理した唐揚げや鶏ちゃんをパック詰めし、零下30度に冷やした液体(アルコール)を使って短時間で凍らせる。機械メーカー「テクニカン」が開発した技術で、魚や肉の細胞を壊さずに冷凍でき、解凍したときに食材のうまみが詰まった「ドリップ」が出ないため、味も食感もほぼ同じ状態を保てるという。

 昨年12月の試験販売を経て、今月、自販機とオンラインショップで販売を始めた。調理済みなのでレンジでの解凍や自然解凍で食べることができる。

 月川さんは高校卒業後、大手スーパーに就職。その後、保育士として関市内で13年間働いた。仕事の合間に料理をつくり、友人らに振る舞うのが楽しみの一つだった。35歳のとき、自分の店を持つことを決意。地元スーパーの総菜コーナーで約5年間、経験を積み調理師の免許を取った。

 冷凍の唐揚げと鶏ちゃんには、保育士だった経験から、アレルギーを持つ子どものために小麦粉や卵を使っていない。税込み価格は、冷凍唐揚げ6個(250グラム)入り780円、冷凍鶏ちゃん280グラム入り880円。

 「コロナ禍では客足が元に戻ることはない。経営は厳しいが、少しずつ冷凍食品のレパートリーを増やし、気軽においしく味わってもらえるようにしたい」

 火曜日定休。問い合わせは、香月(0575・36・4678)へ。(松永佳伸)

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April 27, 2022 at 09:00AM
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