●フランチャイズ本格展開から1年で100店舗達成 「から揚げの天才」は、揚げたてのから揚げと、テリー伊藤氏プロデュースの玉子焼きを、イートイン/テイクアウトで販売する専門店だ。2018年11月、東京大田区に1号店がオープンすると、行列のできる繁盛店に。同社は、その後およそ1年半をかけて、フランチャイズモデルを開発した。 2020年4月時点では6店舗。その後フランチャイズ展開を加速し、翌年3月には92店舗まで拡大。7月には100店舗を突破した。 同社がうたっているのは「店舗面積約10坪で月商500万円を確保するフランチャイズモデル」だ。飲食店の月坪売上が20万円を超えれば繁盛店とされる中で、その倍以上の売上が見込まれる(月坪売上換算で50万円)。 コロナ禍で外食の機会が減り、テイクアウト需要が伸びたことは、業績好調を後押しした。しかし、前述の通り同社は2018年に事業をスタートしており、コロナはあくまで追い風のひとつだ。 ●からあげFCは飲食店の難題をクリアする 主に居酒屋チェーンを営んできたワタミが、なぜから揚げ専門店のフランチャイズ事業に参入したのか? 背景には参議院議員を1期6年つとめた会長兼グループCEO渡邉美樹氏の思いがあった。 「何一つ力を発揮することができなかった」 政治家の引退を表明した会見で、渡邉氏は悔しさをにじませた。政界でやり残したことのひとつが、中小企業および起業家の支援だ。渡邉氏は「社長を1000人つくりたい」と述べている。 同社の主戦場である飲食店は参入障壁こそ低いが、「3年で7割が入れ替わると言われる世界(分部氏)」。「事業継続」は業界がはらむ構造的な課題だ。これを解決するために、から揚げ専門店のフランチャイズは最適なモデルだという。 「から揚げの天才」は、から揚げと玉子焼きの実質2種類しかメニューがなく、フライヤーと専用の玉子焼き機だけあれば調理ができる。居酒屋や他の飲食店と比べ、圧倒的にコンパクトな設備、スペースで運営可能。飲食店のなかでも、少ない初期投資で開業でき、フランチャイズ向きのスタイルだ。 事業継続の点で大きいのが、調理や接客などのオペレーションがシンプルなことだ。未経験でもすぐに始められる上、メニューや商品が百~数千種類に及ぶ飲食店やコンビニなどと比較して、顧客満足を左右する要素が少ない。 要するに、「誰がやってもうまくいく可能性が高い」ビジネス。フランチャイズ本部が売れる仕組みさえ構築していれば、(フランチャイジー(加盟店)の経験やノウハウなど)不確定要素は少なく、比較的ダイレクトに店舗の売上に反映される。 また、から揚げはもはや「国民食」とも言うべき人気メニューだ。「から揚げの天才」の平均的な顧客は、月に3.9回来店するという。つまり、週に1度程度はから揚げを食べているのだ。 ブームが終わって閉店が相次ぐ「タピオカ」などとは、マーケットの大きさも、食生活への定着度もまったく違う。競合が増えても、安定した収益が見込める商材だ。 「コンパクトな店舗、設備」「シンプルなオペレーション」「安定したマーケット」。「から揚げの天才」が爆発的に店舗数を増やした要因を、ざっくり言えばこのとおり。 とはいえ、同じことは他店にも当てはまる。現にから揚げ専門店が乱立しているなか、「から揚げの天才」がヒットしているのはなぜか? どうやら、35年間飲食チェーンを運営してきた経験が、強力な裏付けになっているようだ。
October 05, 2021 at 05:10AM
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