上之保のユズでさわやかな唐揚げを発売関の中華総菜店「シャンロン」 - 中日新聞

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ユズ唐揚げを手に持ってＰＲする波多野社長（左）と本田さん＝関市倉知のマーゴで

　関市倉知のショッピングセンター「マーゴ」内にある中華総菜店「シャンロン」が、上之保特産のユズをふんだんに使った鶏もも肉の唐揚げを発売した。下味から衣、後掛けのスパイスまで余すところなくユズを活用。さわやかで脂っこくない味に仕上げた。　（秋田耕平）

　ユズ唐揚げは、下味の調味液に果汁を使い、衣には果肉のペーストとウコン、卵黄を入れて黄色を強調した。皮のパウダーを配合した独自のスパイスも開発。食べる直前に振り掛ける。口の中に入れるとユズの酸味と唐揚げの油分が相まって、さわやかだがジューシーな味わいを楽しめる。ユズの衣でコーティングしているため、冷めても柔らかさを保つ。

　店は関市と郡上市に二店舗を構える中華料理店「しょうりゅう」オーナーシェフの本田昇司さん（４９）がプロデュースする。関の特産品とコラボレーションした商品を企画しようと、ユズの加工品を取り扱う「かみのほゆず」と手を組んで開発した。かみのほゆずの波多野政広社長（７３）は「衣が黄色なので、味でも目で見てもユズを感じられる。地域の食材を多くの人に食べてもらいたいので、使ってもらえるのはありがたい」と感謝する。

　冷凍食品大手「ニチレイフーズ」（東京）が発表した「全国から揚げ調査２０２１」によると、唐揚げを一カ月に一回以上食べている人の割合が岐阜県は８６％と全国一位。日本一唐揚げを食べる県民性も追い風にして、売り上げ増を目指す。本田さんは「関の特産品で作るコラボ商品の第一弾。今後も新商品をどんどん出していきたい」と力を込める。

　一パック四、五個入りで税込み五百四十円。来年二月までの期間限定で販売する。