■連載/ムッシュ・フジタの5分でできるおつまみレシピ
今回ご紹介するのは「しいたけのから揚げ」です。まさに読んで字の如くと言ったメニューですが、なかなか珍しくもありますよね。しいたけをから揚げにする? どんな風になるのかな? と想像が膨らみ、その先「いや絶対これ美味しいやつ!」と行き着いてくれる方も多いのではないでしょうか。なんだかこのシブさにはオヤジキラー的要素も含まれているような…。もちろん作り方はいたって簡単! ぜひチャレンジして頂きたいです!
それでは、用意する主な材料はコチラ!
しいたけのから揚げ
-使用材料- 材料費
・しいたけ 4個(198円)
・たまご 1個(20円)
・おろししょうが 小さじ1/2
・おろしにんにく 小さじ1/2
・料理酒 小さじ1
・みりん 小さじ1
・しょう油 小さじ1
・小麦粉 10g
・サラダ油 適量
・添え野菜 少々
(材料費 約220円。調味料等は材料費に含めず)
お料理タイムアタック、スタート!
【0:00スタート】
1、しいたけは石突を取って縦1/2に切る。
★POINT
今回は軸ごと使います。石突は硬いので取り除いた方がいいですが、軸は傘の部分と同様に美味しくいただけますよ。
【0:30経過】
2、ボールにおろししょうが、おろしにんにく、料理酒、みりん、しょう油、たまごを割り入れてよく混ぜる。
★POINT
から揚げの下味はお好みでアレンジしてみて下さい。豆板醤などの辛味を加えたり、和風だしを加えてもっと風味を出したりと遊べる幅は広いと思います。
下味のタネができたらしいたけ、小麦粉を加えて和える。
★POINT
多少ダマになっても構いません。衣が全体に付けばそれでOKです。
【1:30経過】
3、フライパン(鍋でも可)にサラダ油を入れて火にかけ、160~180℃程度で揚げればできあがり。添え野菜と共にお皿に盛って完成です!
★POINT
しょう油が入っているので色づきが早いです。なので最初はゆっくり160℃程度で揚げ、後半10数秒火を強めて水分を飛ばすように揚げましょう。トータルでも1分半以内で揚げ終われますよ。
【5:00経過】
いかがでしょうか。これは旨味凝縮…、いや、旨味倍増のしいたけです! 柔らかフンワリ! そしてホクホクの食感! ちょっと想像以上の美味しさにノックアウトされました。うま味成分を含む食材のしいたけですが、そのポテンシャルの高さをあらためて感じさせてくれる一品です。たかがしいたけ、されどしいたけ。これはなかなか最高です! お酒のアテにももちろんですね! ぜひ、ご賞味下さい。それでは今宵も、よいお酒を♪
『お料理うんちくツイート』~うま味は使うだけでなく活かすことも大事~
今回のメイン食材で使ったしいたけ。これにうま味成分が含まれると語ったが、これより何倍もうま味成分が多く含まれるのが「干ししいたけ」である。しいたけは干されることで細胞が壊れ、分解酵素が働いてグアニル酸が多く生成されたりする。生シイタケにもグアニル酸は若干含まれているのだが、しいたけを“干す”、“水戻しする”、“火入れする”の工程でうま味成分が科学的に増幅するのだ。この方程式を取り入れた具体的な方法とは、まず干しシイタケを5℃程度の温度で5時間程水戻しし、そこから60℃~80℃の温度で20分程加熱することでグアニル酸が最高値に多く生成される。水戻し時間足らずやオーバーしたり、加熱温度も上下限を超えるとグアニル酸が別の酵素に分解されるので注意が必要だ。兎にも角にも、料理は科学であるのがよくわかる。
この連載をまとめた電子書籍が登場! 「週末5分メシ」
@DIMEの人気連載ムッシュ・フジタ氏の「5分でできるおつまみレシピ」から週末家族にふるまうのにオススメの簡単お手軽レシピをピックアップし、全50品という大ボリュームでまとめました。手軽に作れるレシピばかりなので、コロナ禍により在宅時間も増えた昨今、在宅勤務時のランチにもオススメ! それぞれのメニューが5分のタイムトライアル形式で解説されていますので、楽しみながら作ることもできます。是非試してみてください。
文/ムッシュ・フジタ
June 22, 2021 at 05:07PM
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